(第7号)まさか消費者金融とつきあうことになろうとは・・・PERT2(あるギャンブル依存症な男:Mクンの日常 その五)




 仕事でのミスにより銀行口座に余裕が無くなり、消費者金融で借入れをする

ことで、出張費を捻出したMクン。


 
 会社から精算された経費が入ってから、一旦は借金をすぐに返済したものの

、返済に使用したことで、口座に残ったお金はわずかなものだった。


 
『給料日まであと1週間もあるし、生活費としてこれだけじゃ、ちょっと不安

だな・・・』


 
 男の一人ぐらしで、浪費に慣れ切っているMクンは、そう思った。その機会

に、節約生活をする習慣をつける努力をすればよいのに。

 


 『しようがない、俺は雀荘の名人位だから、飯は雀荘でダタで食えるわけ

だし、2万くらいはあるから、それを種銭にして打ちにいくか。飯食ったら、

すぐに勝ち逃げすればいいし。

ラスをひかないように打てば、大丈夫だろ。』

 

 ミョーに楽観的である。ギャンブル依存症の人間の脳は、大変な状況をも

ギャンブルをする言い訳にかえてしまう。


・・・・・・・・・・・・・・

 2時間後。2万勝った。

『よっし!これで今週は大丈夫だな。・・・・・・それにしても、今日は

攻守のバランスがよかったな。やっぱ、俺って強えーんじゃん。今日くら

い集中できて攻守のバランスがとれてたら、負けるわけないよな。』


 その後の思考が問題である。


『この調子で、飯代を節約しよう。あんまり負ける気がしないし、今日勝っ

たから、明日はチョットくらい負けても大丈夫だしな。』


 

 結局、翌日も打ちに行く。

 1000円くらい浮いた。

 でもくやしい。あそこで攻めてれば、大勝できた、というポイントを逃し

てしまったから。


 その翌日も打ちに行った。

 4000円くらい負けたが、完全にツキがない状態で、健闘したほうである。

 だが、『あの時が流れをかえるチャンスだったのではないか』というシ

ーンが、頭のなかでぐるぐる渦巻き、夜ベットに入ってもなかなかねられ

ない。


・・・・・・・


 5日目の夜、とうとうマイナスになった。店へのアウト(借金)1万円。


 その日の不ツキはひどく、半チャン3回であっさり2万5千円負けた。

 1トビ。3ラス。ラスを引かないように打っても、オーラスでの捲られ

ラス2回。

 所要時間は1時間チョイ。


 このままじゃ終われない!!!


 銀行口座には、3000円しか入っていない。
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 とうとう、Mクンは消費者金融のATMに舞い戻った。


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 結局、ゼロになっていたはずの消費者金融からの借入れは、給料日前に

は5万円になっていた。

 

 


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