罰ゲーム(あるギャンブル依存症な男:Mクンの日常 その七)




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ギャンブル依存症から一歩踏み出せ!
                         発行部数47部
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(第10号)




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●ゴールデンウィーク明けの憂鬱
(あるギャンブル依存症な男:Mクンの日常 その七)

 ゴールデンウィークの最終日。この日もMクンは雀荘にいた。

 ゴールデンウィークに入る前に、珍しくゴールデンウィーク後に会社に提出する書類

の作成も済ませ、余裕がある。


 しかし、明日から仕事だ、と思うと、憂鬱ではある。

 「今日が最後だ。とにかく思いっきり打とう!」

 時間は午後3時。すでに卓について20時間以上は経過しようとしているのに、Mクン

にはまだまだやめる気配はない。

 ゴールデンウィーク期間に、すでに半チャン200回は打っているだろう。


 ゲーム代で12万円はかかっていることになる。


 しかし、トータルのマイナスは2万円ほど。普通なら、わりのいい遊び、といった感

じだ。

 だがMクンはこの成績に不満だし、真剣だ。一戦たりとも負けたくない。

 

 睡眠もとらずに、打ち続けているため、明日からの仕事に備えてそろそろ体を休めな

いといけないかな、という理性は少しはある。

 だけど、逆に明日からいやな職場に行かなればいけない、という現実から目を背ける

ように、麻雀に没頭する。


 結局、30時間連続、やめる頃には午後10時を回っていた。
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 翌日、朝起きると午前7時。

 8時の集合に間に合わすためには、本来なら30分前には、6時半頃には起きていないと

いけない。


 体が重い。

 なんとか這い出して、速攻でシャワーを浴び、着替えて車に飛び乗る。

 道がそれほど混んでなければ余裕で集合時間に間に合うが、混んでいたらアウトだ。

 とにかく急げ!!!!

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 ちょうど8時きっかりに、集合場所についたMクン。

 だが、Mクンの天敵、A先輩からの宣告が下った。

「Mよ、おまえ、なんとか間に合った、なんて思っているんじゃないだろうな?

 これは遅刻やぞ。ぺナや!」

 累計ぺナ5。A先輩の作ったルールで、全員にメシをおごるということになった。

(注:前回のストーリー忘れた人は、
http://haguhagu.com/gamble/2008/03/post-16.html
を見てください。)


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 県外出張時。ある焼肉屋で、メシをおごることになった。

 タダ飯が食えるということで、営業所の社員たちは、

「Mさん、ごちそうさま〜っす。」なんてことをいいながら、

はじめに注文した人数分の料理を食べ終わっても、ガンガン酒と料理を追加する。


 特にA先輩が中心となって。

 ムカつくが、自分の撒いた種だ。ガマンするしかない・・・と思いつつも、胸の奥

底から湧きあがる黒い感情を抑えられない。無理やり作った笑顔がひきつる。

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 9名の社員のメシ代、酒代の会計は10万円近くにもなっていた。

 

 ギャンブルにハマりすぎて、その疲れからミスを犯しているのが、この出費の原因

なのは分かっていた。(それだけではないけど)


 だけど、怒りを忘れるための現実逃避だったのか、この後も加速するギャンブルを

抑えきれない。


 こういったことが、何度も続いた。

 この後、Mクンは、会社を辞めるまでの間に、おそらく合計で150万〜200万ほどは

このバツゲームでメシを奢らされる羽目になる。

 このせいで、Mクンの経済状況は、ますます暗い影を落とすことになった。


 そしてやめる頃には、このバツゲームのターゲットはMクンの他にも、問題のある

社員に飛び火していた。

 Mクンは、その社員に対して、俺が原因を作っちゃった・・・なんて気持ちにも

なっていた。

(あるギャンブル依存症な男:Mクンの日常 その八に続く)


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